奈良の靴下工場日記

くつ下の産地である 奈良県の広陵町で 1927年に創業した株式会社創喜です。靴下工場のアレコレ

トキドキ専務

お寒くなりました。久々に登場のトキドキ専務です。

秋も深まり、仏間にファンヒーターを出しかけた時

「これ何年使ってんだろう。確か息子が小さい時からあったんじゃないか?」

 

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なんと20年はとうに立っている。なんとおそるべし 日本製‼

近頃は、日本ブランドでも ○○○製と日本ではない国名があるのが普通なのに。

 

よくよく見て後ろのファンに埃がいっぱいついているのでネジを回してガードを開け

丁寧に埃をとってあげました。

元に戻して 灯油を入れコンセントをさし スイッチオン。

ちょっと時間はかかりましたが、(年寄りはこんなもんですかね。)ブーンポッと 点いた。

 

よかった。  まだまだ使えそう。

 

 

そうか。うちの工場の機械もすべて日本製でした。

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今では、日本では、靴下の機械は作られていません。

外国から輸入しないと新台は購入できません。

それらは、コンピュータで制御するので、基盤が、こわれるとやっかいです。

大量の商品を長期に編みたてるなら、いいけど、いろんな糸や形状を少量で製造するばあいは、難しいかな。

だから、うちでは今ある機械を大事にメンテしながら稼働しています。

その技術も大事です。

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昔の機械は鉄を削ったり部品を交換してマニアックに改造できることがすばらしいのです。

どちらがいいんだかご意見はいろいろあるけど

うちみたいな小さな工場は、おいそれと新台に交換はできないから、大事に古い機械を稼働しています。

 

靴下の機械は古いもので50年くらい前に製造された国産の機械ですが、

扱っているのはさらに昔、65年前に生まれた国産の人間です。

 

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