麻ならさらりと
今年の立秋は8月7日だったそう。
そう、暦のうえではもう秋なんですね。
そういえば…道を歩くとひぐらしが鳴いていたり
少しだけ日が沈むのが早くなってきたようにも感じます。
でも、気持ちはまだまだ夏。
さんさんと降り注ぐ太陽と入道雲がまぶしい日には
夕方、びっくりするような大雨が降ったりすることも。
とっても暑いうえに、湿度まで高くなってしまうと
シャツやズボンはじっとり体に張り付いて
靴の中はむわっと蒸れてしまいますよね。
こんな不快指数の高い日におすすめしたいのが「麻」です。
麻を着るとなんとなく涼しく感じたりしませんか?
その理由は麻の繊維にあります。
麻には20種類近くと、たくさんの種類がありますが
衣服に使われるのは、主にラミー(苧麻)、リネン(亜麻)、ヘンプ(大麻)。
ラミーは衣料に使われる天然繊維の中で最も長く、腰のある強い繊維です。
リネンはラミーに比べると短い繊維で細く、綿と似た風合いです。
ヘンプは繊維の太さにばらつきがあるので、独特な風合いの糸を作れます。
植物の茎にある靭皮(じんぴ)という部分から繊維を取るのですが
繊維の中心には空洞があって、表面はでこぼこした多孔質。
その空洞や多孔質が水分を吸い上げ蒸発させるので
麻で作られた衣類は吸水性・通気性・速乾性が良いんですよ。
汗を速く吸い取って、どんどん蒸発させることで
着ていると涼しく感じ、不快感が弱まります。
光沢がある麻は、しゃりしゃり・さらさらしていて触感も夏向け。
しかも水に濡れても強度が保てるとあって
汗だけでなく、突然の雨に降られたとしても、ダメージを受けにくいんですよ。
麻繊維の機能はもちろん、麻素材の衣服は見ていても涼しげ。
独特のハリ感のある生地は、ふんわりと風をはらんで
この時期のファッションには欠かせない存在。
夏の和服に麻が使われることが多いのも、納得できますね。
さらりと着こなされた麻の和服は、夏の風物詩と言ってもいいかもしれません。
そして麻の恩恵を受けるのは足元も同じこと。
じとじとべたべたする夏の足には、麻のソックスがいいんですよ。
履いた瞬間の爽やかさとやさしい冷感は麻ならでは。
中でも創喜の靴下は、麻をたっぷり贅沢にローゲージに編み上げています。
麻の繊維のもつ吸水性・通気性・速乾性という能力をより一層引き出すから
さらりとした履き心地がたまりません。
ヴィンテージマシーンで丁寧にゆっくり編むことで
糸と糸の間にゆったりとした隙間ができるので独特の厚みがあり
素足と靴底に適度な空間をもたせてくれます。
その空間があるからこそ、足の裏まで通気性が保たれるんですよ。
もう少し続く暑い季節を、麻のソックスで乗り越えてみては。
しなやかで強い光沢のあるリネンを贅沢に使ったSOUKI SOCKSの「Branch」は
ほかの素材にはないひんやり・さらっとした履き心地が特徴です。
ゆったりと優しいフィット感や、履くほどになじむ柔らかさは
ヴィンテージマシーンでゆっくり丁寧に編み上げたからこそ生み出せるもの。
夏にぴったりの靴下を、ぜひ一度お試しください。
今週のお題「暑すぎる」
こんなに暑いはずなのに…
8月に入って一気に気温が高くなりましたね。
地域によっては40度を超えたところもあるのだそう。
家の中にいるのにも関わらず熱中症で倒れる方もいますから
冷房の使い方も気をつけていきたいもの。
でも、冷房をつけていると
どんどん足先が冷えてくることがありますよね。
ひどいときは膝から下全部がひんやり…なんてことも。
冷房をつけなければ熱中症が怖いし
冷房をつければ、今度は冷えが心配に…。
「冷えは万病のもと」ともいわれますから、対策していきましょう。
こんなに暑い季節ではあるのですが
やらなければいけないことは、冷える足の「保温」です。
保温のことを一番考えるのはやっぱり冬。
着るのは、ふかふかのダウンジャケットに太い毛糸のニット帽
下着やセーターを重ねて、足元は厚手のソックスでしょうか。
冬のファッションは着ぶくれするものですよね。
実は、このふかふかの衣服や、服と服のすき間に入っている「空気」が
私たちの体温をしっかりキープしてくれているんです。
冬の冷たい空気や、夏の暑い空気を体感したことがあるからこそ
「空気が温度をキープする」という言葉に違和感を感じるかも?
でも本当のことなんです。
例えば発泡スチロール製の箱に入れておくと、氷がすごく長持ちしませんか?
発泡スチロールの中にはたくさんの小さな空気の粒が入っていて
その空気が動かないことによって、しっかりと保冷してくれているんです。
話を夏にもどしましょう。
足先を冷やさないために必要なのは「足の周りに空気の層をつくること」。
そう。くつ下を履くということなんですね。
中でもおすすめしたいのが、程よく空気の層をつくりながら
通気性をもっている「ローゲージソックス」です。
冷たい風が直接肌に当たらないように保護しつつも
糸と糸の間に適度な隙間があるから、汗をかいたらしっかり蒸発。
中でも天然繊維の割合が高いローゲージソックスは
繊維自体の吸湿性もあるので、夏にぴったりなんですよ。
ちょっといいくつ下で、暑くて寒い夏を乗り越えるのはいかがですか。
どMな靴下というパワーワード
こんにちは!
SOUKIのハシモトです。
靴下って衣服の中で一番過酷な環境に置かれていると思いませんか?
例えばジーンズは洗濯すると色が落ちますね。白いお洋服と一緒に洗うと、色移りしてしまうこともあります。濡れた状態でこすり合わせることは色落ち・色移りの一番の原因です。
靴下は、足の汗などで湿って状態で靴の中で常に動いてこすれあっています。
また、摩擦に弱いとされるウールを靴下に使うと、普通だと直ぐに毛玉ができて
すり減って穴が開くかと思います。
そういった過酷な環境にさらされる靴下だからこそ、色移りしにくい染め方をし、丈夫に作られているんです!
SOUKIの靴下はそんな靴下の中でも、丈夫で穴が開きにくい気がします。
物理的に厚みがあるのも要因のひとつなのですが、天然繊維の中でも丈夫な綿の素材をふんだんに使ったり。
ウールの靴下は防縮ウールという家庭でお洗濯できる素材をなるべく使用し、
つま先とかかとに丈夫なナイロンの糸を編み込んで穴が開きにくい工夫があります。
長持ちさせる工夫が詰まっているのです!
(丈夫過ぎてなかなか買い替えてもらえないと困っちゃうんですけどね)
長く履けて、ずっと愛される靴下を作りたいという思いから
私たちは丈夫な靴下をつくっています!
創喜という名の由来?
トキドキ専務が、この仕事に携わったころは、家業で靴下工場という名前でした。
そのころは、インターネットもなく、得意先よりこんな値段でこんなのをこれくらい作ってください。
という注文があってそれに合わせて作っていました。
数は、今よりもすごく多かったけど、価格は、お店に出す前だから安かったです。
スーパーに出すので、お客さまが、お店で手に取るまでの商品の形にするまでの加工という仕事までして、
出荷してましたから、季節の変わり目は出荷業務が忙しかったです。
子供サイズの靴下の割合が多く、もう少し十分に糸をつかったら、もっと良い製品ができるのにと感じていたものの
大量生産、消費の時代では、やはり価格重視でした。
わかっているのに作れないのは、作り手である者にとっては、口惜しいことでした。
時代が変わり、今までの得意先も変化し うちも変わっていかねばならないときに、どんな工場になったらいいのかと考えたとき
作り手が創る喜びを感じて、その製品を喜んでもらえるそんなものを製造していこうと強く感じました。
そこで 「創喜」という名前をつけました。
現在 株式会社になり、ファクトリーブランドも立ち上げました。
「消費者の方と直接にお話しする機会もでき 喜んでもらえたら作っているものの冥利につきる。大変なことがあっても、そのことがあると吹き飛んでしまう。」
と毎日ドライバーを持って、古い機械のご機嫌を取っている、わが主人の会長は、眉をさげてそういってます。
長年培った技術や、知識を存分に使い商品に落とし込んでいく作業は、しんどいけど、たかが靴下、されど靴下であって
そこで生まれてくる商品をみるのはうれしい喜びです。
何にも知らず、靴下工場にお嫁にきてウン十年。のおばさんは、よかったと思ってます。
これからも創喜らしい商品を世に出し続けます。
靴下の町でよく見かけるアレ
こんにちは!
SOUKIのハシモトです。
まだまだ寒い先週末、ハシモトは寒中キャンプをしていました。
寒い季節のキャンプは、焚火が暖かかったり、星空がきれいだったり、ほかの季節とはまた違った良さがあるのでお勧めです。
ところで、広陵町の街中や公共施設、公園などで時々目にするこちらをご存知でしょうか。
この優しさがあふれる座布団などは靴下を作る工程で必ず出る、この輪っかで作られています。
編まれた靴下はつま先が開いた、筒状になって出てきます。
開いたつま先をロッソ専用のミシンで縫い合わせるのですが、先の部分が切り落とされ、たくさんの廃棄物が出ます。
それがこの輪っかです。
全国で一番靴下を作っている広陵町はこの輪っかもとってもたくさん出ます。
広陵町ではこの輪っかを使った様々なものの作品展なども行われています。
一昔前までは業者さんに産業廃棄物として引き取ってもらっていたのですが、
最近では色ごとに分けて靴下の協同組合に持っていき、引き取ってもらいます。
それらは福祉施設に譲渡され、手芸材料として使用されているそうです。
SOUKIの輪っかはローゲージ靴下のふわふわのものが多いので評判が良いそうですよ。
こうやって再利用し、編まれたりして
のれんにしたり。
マットにしたり、
座布団にしたり、
タペストリーにしたり。
素朴で暖かい手作り品です。
協力工場を訪ねて①
こんにちは!
寒い季節にはなぜか左足ばかりしもやけになるSOUKIのハシモトです。
今回お邪魔したのは広陵町の隣町、奈良県は大和高田市にある、ちょっと特殊な工場です。
こちらの工場では、靴下の機械を改造していただいております。
「何でも作るよ!難しければ難しいほどやる気が出る!」とおっしゃる工場長
今お願いしている機械、いつもはチャリックスとして活躍している機械なのですが、ちょっと面白い編み方ができるように改造中です。(全貌はまだヒミツ)
靴下の編み機が今もうすでに国産のものは一切無いので部品を買ったり、機械を新規導入する場合は中国かヨーロッパのメーカーから輸入することになります。
ただ、それにはとてもコストがかかりますので、SOUKIのような小さなメーカーはこちらのような工場で中古の機械を改造してもらったりしています。
昔は何件かあった、機械を改造してくれる工場も今はこの周辺ではここ一軒となってしまいました。
このプレート部分も一枚板から削り出して作っています。
この円すい状の部分も旋盤で削り出しています。
無いパーツは一から作っているそうです!
ここがすごいからここを撮ってと、いわれるがまま撮りました
仕組みや構造は私ではちょっとよくわかりませんが、
おそらくこちらも工場長が削り出して穴あけまで行っているのでしょう。
整然と並べられたたくさんの工具。工具好きにはたまらない。
溶接・旋盤・ボール盤・・・ありとあらゆる工作機械がそろっています。
明るくてなんでも作ってくれる工場長
なるべく長くがんばってくださいね!
帰るときには最後まで見送ってくださいました。
ハシモトの日常①
新年あけましておめでとうございます。SOUKIのハシモトです。
年が明けて新年一発目、ですが、なかなか頭が休みモードから切り替わりませんね。
年末年始のハシモトは自宅のDIYリフォームをしていました。
趣味なんです。自宅のリフォーム。なんでも手作りが得意です。
築30年くらいの中古住宅をおととしに購入しました。
余談ではありますが、奈良県って全国都道府県別の貯蓄金額の平均トップクラスらしいです。なぜかというと、物価の安さもトップクラスで住宅にかけるお金も少ないんですって。
というわけで安ーい中古住宅を自分好みにリフォームしています。
年末年始で取り掛かった場所は洗面所なんですが、半分しか終わりませんでした。
寒くって・・・
こんな感じです。
ちなみに寝室も、キッチンも自分でリフォームしています。
ここまで2年弱
まだまだハシモトのリフォームは続くので、ここでもちょこちょこ趣味のお話をできれば面白いなーと思ってます。
ちなみにですが、SOUKIのイベント用看板もハシモトが手作りしました!
べニアに白いペンキで色を塗って、手書きでロゴと文字を書き入れた力作ですので、
イベントでお見かけの際はじっくり見てやってください。
SOUKIのハシモトとSOUKIのくつ下を今年もよろしくお願いします。