奈良の靴下工場日記

くつ下の産地である 奈良県の広陵町で 1927年に創業した株式会社創喜です。靴下工場のアレコレ

靴下のまち、広陵町ってどんなところ①

こんにちは。
SOUKIのハシモトです!

SOUKIのある広陵町(こうりょうちょう)は奈良県の北西部にある、のどかな田舎町です。

大阪へ電車一本で出られるので、通勤に便利でベッドタウンとして発展しています。

 

その広陵町のある奈良県の大和盆地は、昔から常に水不足に悩まされていた土地でした。

コメの収穫量も少なく、それを補うために江戸時代から農業の閑散期に「大和木綿」とよばれる綿を栽培し、それを利用した綿糸製糸、木綿織物で生計を立てていました。

 

しかし、明治時代にはいると、海外との交流で日本にも近代的な紡績技術が導入され、紡績機で扱いやすい毛足の長いインド綿が大量に輸入され、「大和木綿」が主流であった日本での綿作りはあっという間に衰退してしまいました。

そんな紡績の近代化が進む中、馬見村(現在の広陵町)の吉井泰治郎氏が着目したのが靴下製造です。近代化が進んで靴を履くようになった日本人に靴下が売れはじめている時期だったのでしょう。

 

糸屋を生業として いた泰治郎氏は海外視察の際に、手回しの編み立て機を持ち帰り、農家の婦女子を集めて、機織りに代わる仕事として靴下製造を始め、農家の副業から兼業、本業へと発展しました。

手回し編み機です。

手回し編み機



そうやって、靴下作りが周辺の地域に広がっていったのです。

なぜそんなことをハシモトが知っているかというと、

先日、こちらの靴下ソムリエ資格認定試験を受けたからです!

www.apparel-nara.com

靴下についての知識を深めるため、靴下の普及のため、しっかり勉強して挑んでまいりました!結果が出るのは10月15日。合格してるといいのですが・・・。

 

話がそれましたが、女性が活躍する靴下工場、

その光景は今も変わっておらず、

靴下工場は近所のご婦人方のにぎやかなおしゃべりの場…もとい、情報交換の場でもあります。

 

くつ下の内職作業や検品作業はお姉様方がいないと成り立ちません。

 

先日、ハシモトが作ったチャリックスも入念に検品していただきました。

飛び出た編み始めの糸を始末したり、ほつれやキズがないかをしっかり見てくださいます。

 

靴下の検品

 

靴下の検品


 

くつ下が欲しくなった方はこちら↓

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